ごはん通

僕には悪癖が幾つか有り、偏食もその一つだ。年間を通せばバランスは良いと思うが、短期的には偏るときが有る。例えば柿の季節には柿ばかり食う。サクっと固い柿が好きなので時期が本当に限られる。一年ほど前には柿ピーが主食であり、半年前は駅構内で売っている味気ないフランスパンを毎日買った。そして今現在は冷や飯に目が無い。自分で炊くよりは、楽なので総菜屋で白米だけ買い、漬物やら昆布やらと、料理漫画や動画をおかずにチミチミ食うのが旨い。本や漫画を片手に飯を食うのも悪癖だろう。

それなので先日ちくま文庫から出版された『ごはん通』も手にした。白米、お粥や丼などの米料理に関するエッセイで、時折挿入されるコメ知識が面白い。一例として、現在僕らが常食している白米は煮ているので一般的分類では粥の一種であり、一方で蒸かしたものを強飯と呼ぶとは知らなかった。寝床でパラパラと捲るのに丁度良い内容である。8リットルのブリキバケツに白米を詰め込み、真ん中にタクアンを一本刺した通称「バケツ弁当」が印象的であった。

ご飯のお供の料理漫画は『美味しんぼ』である。20年ぶりくらいの再読であり、たいぶ忘れている。後半は読んでいない。しばらく前より第一巻から一寸ずつKindle版で購入して現在第20巻辺りを読んでいるのだが、料理知識のみならず、文化摩擦、ミステリーなどいろんな要素が詰まっていて、10巻前後の話は特に面白く、傑作だと思う。何より料理が美味しそうなのでご飯のおかずになる。昆虫食の薦めといった類の本ではこうはいかない。話は変わるが、この嵌り方はyoutube中毒症に似ていると思う。一遍一遍は飛びぬけて面白いという訳ではないが、それなりに刺激が有り、何より短くテンポが良いので次々と見てしまう。

最近のごはんものマンガで好きなのは『おかゆネコ』。最近といっても2,3年ほど前に完結している。吉田戦車は僕にとっては当たり外れがハッキリ分かれる作家だが、これは大変なアタリだった。詳細は何か別の折に。

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