生命と非生命のあいだ
こんな本を読んだよ、という報告のみ。『生命と非生命のあいだ』は化学進化と生物進化を併せて解説したもの。生命進化の部分は大半が知っている内容で、ブルーバックス・フォーマットというのもあって面白くない。非生命と生命を0か1かで分けるのではなく、その間のスペクトラムとして考えようという視点は良い。
『構造の奥』は4つの独立した単論文集。レヴィ=ストロースに興味があるなら読んでみても良いかも。読んでから少し時間が経っており、詳細は忘れてしまった。
『野生の思考』は再読して改めてキチンと感想を書きたい本である。大枠は分かるが、何せ細部が難しい。雑談でも背景が分からないままで会話に入っていけないように、当時の文化的・思想的潮流を生きていない僕には、それらを事前に勉強してからでないとレヴィ=ストロースの発言の意味は把握できない。そして背景知識は本書の関心外である。その後のフランス語の文章に影響を与えたと言われる文体も難しさの一因だと思われる。それでも、分かる人には分かるんだろうなあという事は朧げに見晴かせる。シュノーケリングで届かない部分を観察したいならダイビングの資格が必要なように、読むのに(理解する為には)資格が必要という本書のような書物は、僕自身が十分に理解できるかどうかに関係なく好き、というか憧れる。何せ、日本にはブルーバックスを始めとして分かりやす過ぎる本は有り余っているのだから。
これはオーディブルで聴いたタイトル。科学技術の進歩には非西洋人・文明の貢献が無視できないよ、という内容。これらを無きものとして功績を独占してきたのが西洋文明であった。それほど面白いものではなかったけど、なんだか聴き易くて最後まで聴いた。本書の日本語訳タイトルは何だったかな、思い出せない。
少し前に挙げた読みたい本リストとは別に、また読みたい本が出て来てしまった。
・『まじめにエイリアンの姿を想像してみた』
・『実存主義者のカフェにて』
・『絶海: 英国船ウェイジャー号の地獄』
いずれもオーディブル版が有るようなので、そっちで済ませるかどうしようか。
(追記)早速『真面目に・・・』を聴いてみたけど、声に締まりがなくでイマイチだった。他もあまり良くはない。