5〜8月で面白かった本

8月はまだ2週間ほど残っているが、今のうちに書いておく。これから読むつもりの本と今読みかけの本は今月中に読み終わらないだろう。途中で別の本に浮気する可能性も高いし、読了したところで紹介したくなるとは限らない。

この4ヶ月間は飛び抜けて面白い本には巡り合わなかったが、いろんな意味でお勧めできるくらいに面白いものは幾つかあった。

  • 三体2 黒暗森林 フィクションが好きなら前作と合わせて楽しめると思う
  • ルドルフとノラねこブッチー 子供向けの本が好きなら
  • 反穀物の人類史 都市と国家の誕生、メソポタミアに興味があるなら
  • うちのカメ―オサムシの先生カメと暮らす 他人の生き物飼育風景を覗き見たければ
  • 習得への情熱 自伝的教育書
  • グルーヴ! 「心地よい」演奏の秘密 (未紹介) 全て読んだわけではないが、面白いのでその内紹介したい
  • Mallko y Papa (未紹介) 日本語訳も出ているが敢えてスペイン語
  • 流れのほとり (未紹介)

最後に挙げた『流れのほとり』は児童文学作家の神沢利子による子供時代の回想録で、これまで紹介する機会がなかったのでここに取り上げる。神沢利子と言えば『くまのこウーフ』が有名である。著者(作中では麻子)たち一家は炭鉱技師である父と共に樺太の奥地に移住し、北国の大自然の中で過ごす。「北国」といえば僕たちのイメージでは東北北部辺りの風物を思い浮かべるが、著者一家の住む北国はロシアとの国境線間近の小さな開拓村で、所謂「北国」より2段くらい厳しい自然環境である。そして忘れがちだが、かつて日本には国境が有った。

日露戦争後の取り決め(ポーツマス条約)により、戦前は樺太島(ロシア名Сахалин)の南半分、北緯50度以下を日本が領有し、この領地は樺太と呼ばれた。名称の語源は諸説あってハッキリしない。島の北半分はサハリンと呼ばれる。満州語で「対岸の島」を意味する言葉が変化した「サガレン」に由来する。サガレンと言えば宮沢賢治とも関わりが深い。因みに、最近サガレンへの鉄道旅行記『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』が出版されたので興味があれば読んでみるのも良い。大して面白いものではなかったのでお勧めはしない。

『流れのほとり』は対象が小学生高学年向けと有ったが、大人が読んでも楽しめる。物語は川の流れのようにゆったりと進行するので読み急ぐのは勿体無い。暇な時に、「アレの続きでも読もうかな」って具合に読むと丁度いい。僕は寝る前に、特に読みたいもの (大抵はマンガ) が無い時に読んでいた。そして大体はそのまま眠り落ちてしまった。睡眠導入効果にも優れている。

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