フィンランド語リアルフレーズBOOK

メジャー言語を定義することに特に意味はないが、もっとも公平な基準といえば国連の公用語であろうか。ここには英語、仏語、アラビア語、中国語、ロシア語、スペイン語の6言語が含まれる。もちろんこの分類にそれ以上の意味はない。

日本の外国語学習界におけるメジャー・マイナー言語ということであれば、勉強のしやすさに関わるので少しは意味がある。前述の6言語に加えて、朝鮮語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語を僕はメジャー認定している。少し大きな書店の語学書コーナーに行けば一目瞭然だろう。NHKの語学番組で取り扱われる言語でもある。

僕は語学書が大好きで、良さそうな語学書が出ている言語であれば、ちょっと手を出してみたくなる。フィンランド語もそうやって始めた。マイナー言語の中では例外的に日本語教材に選択肢があり、一年ほど前には初学者用辞書(『パスポート フィンランド語辞典』)も出た。ふつうマイナー言語は教材に選択肢が無いか、有っても白水社のニューエクスプレスシリーズに入るくらいである。何処に需要があるのかは分からない。ムーミンの原作はスウェーデン語だ(芬語と共に芬国の公用語)。一つ考えられるのはマイナー語学エッセイ『フィンランド語は猫の言葉』の影響か。

さて表題のフレーズ集。幾つかの言語版が出ており、総じて評判が良いのだが、文法と基礎単語をある程度頭に入れた中級者向けである。初学者が最初に買う本ではない。先ずは『フィンランド語のしくみ』で芬語を概観し、『フィンランド語文法ハンドブック』で文法を知ることから始めた。

このハンドブックは大変良くできており、芬語の文法事項がギュッと詰まっている。ただし芬語は難しい。インド・ヨーロピアン語族ではないから、語彙が知っている言語から類推できない。類型的に言えば日本語と同じ膠着語であり、動詞、名詞、形容詞が人称と10個ほどある格に対応してどんどん変化する(語尾が付く)。3分の一ほど読み通したあたりで訳が分からなくなった。

そこで上のハンドブックの姉妹編、『トレーニングブック』で文法事項にひとつずつ、ゆっくりと慣れることにした。一日せいぜい30分、片手間でやるにはこの方法が多分正解だと思う。これを書く時点で芬語を始めてそろそろ3か月が経ち、他の言語であれば休止を考えてもよい頃である。経験上、外国語はある程度まで齧っていると、数年後に再開した時にも頭に結構残っているものだが、芬語に於いては未だその閾に達していないと感じる。もちろん上のフレーズブックも寝かしたままである。

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