Some Assembly Required (audible) ほか

今年はヘビ年だった。去年もヘビ年だったし、そろそろカメ年を迎えたいと思いつつ、来年も多分またヘビ年なのだろう。

何だろう、すごく惹かれる表紙である

Audible版 “Some Assembly Required” がそろそろ聴き終わる。副題から分かるように進化についてのお話で、DNAや遺伝子に関する知識を一通り紹介した後、進化には遺伝子の発現タイミングなどをコントロールする部位の変化やウイルスが大きく関与する、と続く。内容の新しさはともかく、とても聴きやすい(なので多分読みやすい)ので、進化に興味がある人にはお勧めだと思う。日本語版も『進化の技法』という題名でみすず書房から最近出ていて、表紙が素敵である。ただ値段の方が3500円と例によって結構高く、最近クレディット(Audible内通貨)を余らせ気味なAudible版に流れた次第であった。

ニック・レーンの “Oxygen” は結構前に聴き終わっていて、後日知ったことだが結構前の、2000年位?の著書だった。断片的にしか理解できていないので日本語で読みたいと思っていたのだが、翻訳版の『生と死の自然史』(2006年、東京大学出版)が古書市場でかなり高く、これを購入するくらいなら頑張って聴きとるか、約3分の1の値段で買える原著の方を選ぶ。単細胞から群体・多細胞化への進化には酸素が影響していることなど、とても興味深い。同様のアイデアはもっと新しい著作(例えば『生命、進化、…』だっけ?)にも書いてあったかもしれないが、こちらも聴いただけなのでもう覚えておらず。

まだまだクレディットが余っているので、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』も購入した。表題書の次に聴く予定で、楽しみ。因みに、Audibleで今年一番良かったのは 『Humankind 希望の歴史』(日本語タイトル)、次点で “Oxygen” でした。