20ヵ国語ペラペラ 私の外国語学習法
趣味として外国語を勉強し始めて早くも約八年になる。京都に出張した折に、ふと大学で履修したフランス語を復習したくなり、適当な教科書を買って移動中に読んだのがきっかけであった。大学でのフランス語の授業は実に楽しく、一年の後期には卒業の単位にもならない上のクラスにも出席して積極的に勉強した面白さが印象に残っていたのだろう。単位の為じゃないからと試験をすっぽかしたら、受講者も少なかったので先生から電話が来て、オマケの単位を貰ってしまった。僕はwisdom(異世界的な能力値の一つ)が低いのでこういう損な行動をよくとる。
八年も費やすと普通の人なら何か一つくらいは相当なレベルまで上達できるのだろうが、なにせwisdomが低くて短期間に色んな言語を渡り歩く所為で、簡単な読解ができる程度以上に習得できた言語は未だ無いのであった。一年前にはラテン語で最後にしようと密かに決心したにも拘らず、今またイタリア語に手を出していて、これが僕のこの趣味の楽しみ方なのでもう仕方が無いと思っている。
表題書は著者が10代から20代にかけて色んな言語を勉強し習得した過程が書かれたエッセイである。約20の言語で読み書き会話が不自由なくできるレベルまで上達したそうで、外国語に賭ける興味と集中力が僕の比ではないのだ。著者はその時勉強している言語で独り言を言ったり落書きをする習慣をつけたそうで、これがその言語で何か言ったり書いたりするアウトプットの練習に有効である旨が書いてあった。そういえば僕も高校時代、英語の練習のつもりで思いついたことを英語で呟いていたことを思い出した。この練習を復活させようかどうしよう。
本書は多言語を習得した人がどう学習したかについての自伝であって、色んな言語についてのエッセイではないので、後者のようなものを求める人には少し不満が残るかもしれない。そちらについてはついこの前出版されたばかりの、謎のアジア納豆の人の最新作がなかなか面白そうなので楽しみである。アジア・アフリカ方面の、一般人は学習しようとも思わない言語が多数出てきそうなので期待大。
こちらは今聴いているAudibleのタイトルで、昆虫の数が目に見えて減ってきているというお話。興味深い。研究で具体的な数字(全重量?)が残されている90年代(だったかな?)と比べても、いろんな議論の余地はあるけれども、減少の大きい地域では約4分の1程度になっているらしい。産業革命前と比べると恐ろしい減少量になるのだろう。その原因は生息地の減少、農薬や殺虫剤と急激な気候変動、それ以外の要因についてはまだ聴けていない。昆虫が減ると農畜産業など多様な面で問題が起こるのだが、気になる人は日本語版も出ているので読んでもらいた。あのカサカサと素早く動く、一匹いるだけで人を恐怖に陥れる黒いやつも、最近見かけないけどどうしているのだろうか。
最後に近況。飼っているヘビたちが大きくなって、特大プラケースや40㎝×30㎝×15㎝(横・縦・高さ)のアクリルケージでは狭くなり、60㎝×40㎝×35㎝の折り畳み式コンテナボックスを6つ買って、一斉に引越しした。広々として眺めていても気持ちいいし、横開けできるので世話が楽である。コーンスネークはこのまま終生飼えそうだけど、ブラックラットスネークはひょっとしたらもう一回り大きい入れ物を用意しないといけないかもしれない。まだ若いはずなのに粗アダルトのコーンよりも既に大きくなってるし。この容器は収まりもよく、僕の低いwindom値も手伝ってもう一匹くらいは飼ってもいいなあと思ってしまうのであった。セール時にあまり大きくならないナミヘビで気に入ったやつがいたら考えてみよう。そろそろ子ヘビが出回る季節だ。