トルコ語のしくみ

9月に入ってから出張が続き、本をほとんど読めていなかった。ホテルで寝る前に読む時間はあったのだが、ふと手に取った(正確には読み始めてしまった)『獣の奏者』漫画版(全11巻)にハマり、Kindle版で一気読みしてしまったのである。さらに、その期間中に新刊が出ていた『アルスラーン戦記(23)』(こちらも漫画版)を読むついでに、ついkindleで頭から読み直してしまい、結局、文字の本には手が伸びなかった。ちなみに記憶が確かなら、『獣の奏者』漫画版は原作にかなり忠実であり、前半部分のみで完結している。
行きの新幹線では『男が「よよよよよよ」と泣いていた』(光文社新書)を読み始めはしたものの、どうにも乗り切れず、その後は放り出したままになった。結局、ホテルの部屋に置いていき、そのまま処分するつもりだったのだが、出張に携帯していたチタン製食器(そこそこ値が張る一品、大容量のヨーグルトなどを部屋で食べるために持参した)まで一緒に置き忘れてしまった。ホテルから宅急便で送ってもらう際に、その本も同梱してもらうことに。今後、改めて読むかどうかは分からない。
帰りの新幹線で手に取ったのは『トルコ語のしくみ』。ずっと前にKindle版を購入していたのだが、なんとなく読み始めたところ、結局最後までけっこう楽しく読んでしまった。難点は、テキストデータではなく紙版の1ページをそのまま画像化した形式のため、Kindleリーダーでは全体が小さく表示されて読みづらい点である。この系統の言語には、文法的に特に難しそうな箇所も見当たらず(多分)、文字も字面どおりに読め、日本人にとって困難な発音もほとんどない。文化への関心があれば、学習は比較的スムーズに進むのではなかろうか。唯一の難点は、大半の語彙に馴染みがないことである。
そろそろ読書会の課題本に取りかからなければならないのだが、それらよりも今週刊行予定のワシントン・ポー・シリーズ最新作『デスチェアの殺人』(上下巻)が気になっている。