動物のひみつ

面白かった。動物に関する本はやっぱり楽しい。本書は「社会性」動物の話題を詰め込んだ内容で、著者自身が何らかの形で直接関わって来た動物を、分類的にヒトから遠い順に取り上げ、話を継いで行く形式である。対象となる動物はオキアミから始まり、アリ等の社会性昆虫を経て、タラやピラニアなどの魚類、ムクドリやカラス、ネズミ、ライオン等の大型哺乳類、マッコウクジラやシャチの海獣類、と続いて霊長類で終わる。これだけ多種多様な動物種を扱っているものの、本書の分量が分量なので、「あれ、もうお仕舞い?」と言った消化不良感が無い。個人的に特に興味深かったのはオキアミ、ゴキブリ、ゾウ、そしてマッコウクジラとシャチの章。気楽な気晴らしとして読むのに適した内容であった。「最近で面白かった本のリスト」にも当然追加する。

イタリア語は目標(Audibleのとあるタイトルを聴くのが目標である)のために未だ細々と続けていて、今はハリーポッターのイタリア語版を聴き始めた。内容をよく知っているので所々分かる、という程度である。語彙がわからない、或いは何を言っているのか分からない箇所の方が遥かに多く、目標はかなり遠い。ラテン語の方も細々と続けていて、今は『ラテン語を読む キケロ―「スキーピオーの夢」』を読んでいるところ。何となくリズムが分かってきた「気がする」けど、気のせいかも知れない。何かしらの朗読が聴ければ良いんだけどね。

そしてマルタ語。シチリア島の南に位置する小島、マルタ共和国の公用語の一つ(もう一つは英語)であり、ヨーロッパで唯一のセム系言語、口語アラビア語(アーンミーヤ)だそう。アラビア語学科の学生がアーンミーヤの一つとして勉強するのかな? ラテン文字表記。アラビア文字と違って初見でも母音の発音に迷う事がなく、取っ付きやすいと思う。興味本位で手を出してみたものの、この本を終えたとて先がないし、早々に中断してしまいそう。