ロシア文学を学びにアメリカへ?

又しても、こういう本を読んでいましたという報告のみ。『ロシア文学を学びにアメリカへ?』は、前半は題名通り著者のアメリカ留学期間の体験談(主にポーランド語等のスラヴ語関連)、後半は語学的なテーマにフォーカスしたエッセイ集。冒頭数章のイディッシュ語関連の話題が面白かった。他はやや薄めの読書感。各章ごとに、かなり古いものばかりではあるが、読書案内が付属するところが本書最大の好感点で、アマゾンの「欲しいものリスト」がまた膨らんでしまった。

『古代エジプト文明』は、裏表紙の要約に「通史」とはあるものの、長い古代エジプトの歴史の中の要点要点で立ち止まって紹介したという内容。例えば「カデッシュの戦い」、「海の民」、「ラムセス2世」等など。余り詳しくないけど興味はある、という人向け。

『一次元の挿し木』は、2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作という売り文句に誘われて読んでみた。ミステリー要素は貧弱で、冒頭箇所で大体(もちろん細かい部分までは分からないけど)の展開が想像できてしまう。そもそもタイトルそのものがネタバレである。中学生向けと考えれば、読みやすい文章と相まって、なかなか良いミステリーなのかもしれない。個人的な満足度は5点満点中の2点。

『みずうみ』は、その前に読んだ『変身』よりもドイツ語が素直(?)で数段読みやすかった。内容に関しては、この様な古典には特に言うことは無い。ドイツ語を読んでみたかっただけだし。