まろ、ん?

用事が有って実家に二日ほど帰っており、その序に僕の古い本を漁ったりしていた。未だ取って置いてある本は直ぐに読みたいものではないが、捨てるには少し惜しい本ばかりで、専門書や大学生が対象の学習書の他には娯楽本が少数残るのみである。小説や漫画の類は父ほかそういうものに興味を持つ人たちによって散逸してしまった。散逸と言えばプリゴジンもいくつか出てきた(分かる人には分かる)。

今回見返した中でなかなか面白いと思う漫画が表題の『まろ、ん?』。『源氏物語』を可愛い絵で漫画化した一冊で、表紙の栗が光源氏。『源氏物語』の内容を大雑把に理解したい人にはおすすめである。ちなみに、タイトルの「まろ、ん?」はこれだけでちゃんとした和歌の形式になっているそうだ。

もう一冊、気に入っているのが絵本作家・長新太による文章付き漫画・イラスト集。書き込みが多くて一気読みは少ししんどく、一寸づつ読む本である。『ゴロゴロにゃーん』、『キャベツ君』など、氏の絵本のファン向け。

上の『かしましハウス』も、帰省の度にパラパラと読んでしまう好きな漫画で、同作者による『OL進化論』の四姉妹版。毒も害もない軽いノリの四コマ漫画である。今現在、全巻Kindle Unlimitedに入っている(ということを、これを書いている時に見つけた)。

古い本を漁ったのは『ファインマン物理学』を探し出すのが目的だった。僕の姪がこの春から理工学部の大学生になる。その彼女から、『ファインマン物理学』を学習塾の先生から薦められたと聞いた。特別に頭が良いというわけではない彼女が高校を卒業したての知識でどれだけ理解できるかは分からない。が、物理の面白さを知る上でこれに勝る教科書は無いと思うので、元々僕も折を見て薦めるつもりであった。