零さんのベスト50 (2020)

零さんの2020年時点のお勧めの本ベスト50をコメントと共に整理して貰いました。読みやすい順に並べています。

1. 風の谷のナウシカ (宮崎 駿)
映画版よりもずっと重厚なテーマを描いている風の谷のナウシカ原作。
2. げんしけん (木尾 士目)
オタク系の大学サークル「現代視覚研究会」の活動を描くマンガ。オタク特有の楽しさや苦悩をコメディタッチで描く。ちょっと泣ける。
3. 青い花 (志村 貴子)
鎌倉を舞台に女子高生同士の恋愛を瑞々しく描く作品。独特の間の取り方や心理描写が印象的。
4. 沈黙の艦隊 (かわぐちかいじ)
米ソ冷戦時代を舞台に、秘密裏に建造された日本初の原子力潜水艦が逃亡して独立国を宣言する仮想戦記のマンガ
5. シャーロックホームズの思い出 (コナン ドイル)
ホームズの特徴的な推理法だけでなく、心温まるエピソードも含まれているシリーズ。
6. 海辺のカフカ (村上 春樹)
村上春樹ぽい描写が印象的だが、違和感なくどんどん引き込まれる。
7. 解剖学教室へようこそ (養老 孟司)
言葉はその言葉が示すものとそうでないものを切り分ける。中高生くらいに向けて書かれている哲学入門(?)
8. 三国志 (吉川 英治)
物語として単純に面白く、タイプの違う英雄達それぞれの生き方が自分にとっても考え方のテンプレートになる。
9. 坂の上の雲 (司馬 遼太郎)
日露戦争に至る明治時代の青年たちの群像を爽やかに描く。元気が出る。
10. ライ麦畑でつかまえて (J D サリンジャー)
落ちこぼれ少年の一人旅を本人視点で描く。昔は自分の心の中にもいた「少年」の面影を見る感じで不思議と心を揺さぶられる。
11. 下流志向 (内田 樹)
学力低下の話題から始まり、「学ぶ」という事に対する独特な考え方を説く。
12. 容疑者xの献身 (東野 圭吾)
天才的なアリバイ工作で献身的に殺人犯をかばう数学教師と、それを解き明かす科学者の頭脳戦。
13. ダ・ヴィンチ・コード (ダン ブラウン)
ダ・ヴィンチの作品に「聖杯」に関する秘密の暗号が隠されていたという設定。小説だが描写が緻密でリアルに感じられる。
14. 乳と卵 (川上 未映子)
少しだけ異常な日常生活を描く小説。日本語としてちょっと変な表現が多用されているが、ちゃんと意味がわかるのが絶妙。
15. 海賊とよばれた男 (百田 尚樹)
戦後の混乱期を度胸と才気で生き延びる石油会社創業者の物語。
16. バカの壁 (養老 孟司)
この本の大ヒットで、世間でも「バカの壁」という言葉が普通に使われるようになったので常識の基盤として。
17. ゼロ (堀江 貴文)
懲役まで経験したホリエモンが至った純粋な気持ちを書き綴った本。意外と熱い思いを持っている事に驚く。
18. 国家の品格 (藤原 正彦)
武士道を主軸にした日本文化論。保守の考え方の典型として。
19. 殺戮にいたる病 (我孫子 武丸)
トリックの巧妙さに驚かされる推理小説の傑作。
20. 昭和の名将と愚将 (半藤 一利、保阪 正康)
名将として知られる今村均、宮崎繁三郎…、愚将とされる牟田口廉也、辻政信…。色々なエピソードを元に名将と愚将の違いを探る対談本。
21. あの戦争は何だったのか (保阪 正康)
太平洋戦争の開戦前から降伏までを日本軍の組織や政治・戦史を分析しながら概観する。
22. 陰翳礼讃 (谷崎 潤一郎)
世界中で読まれているエッセイの傑作。文豪の文章というと読みにくいイメージがあるが非常に読みやすく、独特の感性が面白い。
23. こころ (夏目 漱石)
前半は淡々とした筆致で描かれているが、断片的なシーンがなんとなく心に残る名作。
24. ロング・グッドバイ (レイモンド チャンドラー)
傑作ハードボイルド小説の村上春樹訳。酒飲みにはお馴染みのあのセリフは「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」。
25. 変身 (カフカ)
ある朝目覚めると自分の体が芋虫になっていた男を描く。あまりに不条理な設定だが印象に残る小説
26. ウェブ進化論 (梅田 望夫)
90年代~00年初頭にインターネットの世界でどんなに大きな変革が起きていたかわかる。
27. 日本辺境論 (内田 樹)
日本は辺境であるといういう自意識が日本文化の基底を成しているという少し独特な日本文化論。
28. The Goal (エリヤフ ゴールドラット)
個々の指標の改善では全体のスループットは改善されない。ボトルネックを発見する事が最初である。制約理論(ToC)の基礎を小説仕立てで解説。
29. 暗号解読 (サイモン シン)
古今の暗号の仕組みとその解読の歴史を解説する。技術的内容も平易にかかれていてわかりやすい。
30. これからの「正義」の話をしよう (マイケル サンデル)
一人を犠牲にして他の人が助かるとしたらそれは許されるだろうか?正義にまつわる古今の議論を分かりやすく解説。
31. サバイバル宗教論 (佐藤 優)
一神教は不寛容だが、多神教は寛容という俗説は誤りである。何故一神教は寛容たりうるのか、イスラム教ではどうか、など宗教に関連するテーマの講義録。
32. 機械との競争 (エリック ブリニョルフソンほか)
AIに人の仕事が奪われるといった論調は多いが、機械と競争するのではなく機械を味方につけるべきである。そのためにどうするかを説く。
33. 金閣寺 (三島 由紀夫)
金閣寺放火事件のモデル小説。模型の金閣寺が最も金閣寺の本質的な美しさを備えているように感じるといった不思議な美的感覚を描く。
34. 細雪 (谷崎 潤一郎)
上流階級の四姉妹の風流な生活としばしば起きるトラブルを丁寧に描く。仲の良い四姉妹が少しずつ違う人生を歩んでいく。
35. はじめての宗教論(左巻・右巻) (佐藤 優)
キリスト教がどのような考え方をするか、それが古来の宗教観とどのように関係しているか、他宗教とはどう違うか等を解説。
36. 弱いつながり (東 浩紀)
インターネットは強い絆のメディアである。一方で家族などのリアルな絆は偶然性に左右される弱い絆である。弱い絆は現代において何をもたらすのか。
37. 思考実験 (岡本 裕一朗)
「哲学的ゾンビ」など、哲学上の重要な思考実験を多く紹介している。AIなどの新技術を考える上でも参照すべき点が多い。
38. それをお金で買いますか (マイケル サンデル)
遊園地に優先入場できる割高なチケットはあるが、病院の診察においてもそのようなチケットは許されるか?お金と正義の関係を解説。
39. 強欲資本主義ウォール街の自爆 (神谷 秀樹)
ウォール街の人々の違法でさえなければどんなに汚い金儲けでもする風潮がサブプライム危機・世界同時不況を招くまでを批判。
40. 不思議なキリスト教 (橋爪 大三郎、大澤 真幸)
理性は神と人間に共通の能力であるという考え方が科学の発展につながった。キリスト教の興味深い特徴を探る対談本。
41. 世界史の極意 (佐藤 優)
ウェストファリア条約から始まる国民国家の枠組みが産業革命と結び付き、ナショナリズムにつながっていった事など、世界史を大きな流れで解説。
42. 脳の中の幽霊 (V・S・ラマチャンドラン)
脳の特定部位の損傷で神からの啓示を感じる事例や、麻痺している左腕が不自由なく動いていると主張する患者など、脳に関する奇妙な事例を考察する。
43. 菊と刀 (ルース・ベネディクト)
アメリカ人学者による日本文化論。西洋の「罪の文化」に対し、日本は「恥の文化」だとする理論で有名だが、これが義理と名に縛られる文化と、性善説的な人間観に由来する事を示唆する。
44. 右翼と左翼 (浅羽 通明)
北朝鮮の国粋主義者は左翼なのか右翼なのか?アメリカの右翼と日本の右翼はどう違うのか?混乱している左翼と右翼の概念を詳しく解説。
45. 統計学が最強の学問である[実践編] (西内 啓)
統計学の基礎を具体例豊富に解説。数学的な細かい補足もあるため理解しやすい。
46. 天皇と東大 (立花 隆)
「天皇」と「東大」という視座から見る事で、多面的で掴みづらい昭和という時代の実相が掴みやすくなる。
47. 影の現象学 (河合 隼雄)
ユングが提唱した「影」の概念を起点に、影に関する色々な事例や、様々な物語における影の象徴的役割などを示す。
48. 空気の研究 (山本 七平)
ものごとを決定する時の日本独特な方式「空気」についての批評。引用される頻度が極めて高い本として。
49. 失敗の本質 (戸部 良一ほか)
学習の軽視や主観的で帰納的な戦略策定など、旧日本軍の失敗の本質は現代にも通底していると考え、戦史の具体例を挙げて考察する。
50. 想像の共同体 (ベネディクト アンダーソン)
現在ある国民国家という仕組みは自明のものではなく、人々の想像が生んだ共同体である。ではどのようにその想像が成立したかを論じる。

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